自己調整法セミナー

自己調整法の基礎理論として

身体を動かしている筋肉は、一つの筋肉を動かすのに関わっている「単関節筋」と、複数の筋肉を動かすのに関節をまたいで存在して関わっている「多関節筋」が存在する。

「多関節筋」の中で特に重要なのは二つの関節をまたぐ「二関節筋」である。

 

●筋肉と骨の構造モデルの構造

筋肉の両端にあって筋肉と骨をつなげている組織を腱という。
筋肉が短縮することによって腱が引き伸ばされ、バネの様にエネルギーを蓄えて一気に放出するという動きを行う。

筋肉と腱が一緒になって動くので「筋腱複合体」と呼ぶ。

多関節筋と筋権複合体の可動状況によってエネルギーを分散してコントロールすることで、身体のバランスを取っている。

 

●テコの集合体としての骨格

人体の可動部分を骨格・筋肉・腱の集合体として捉えると
ほぼ全ての接続部分はテコとして動いている事が認められる。

支点となるなる関接の両側に筋肉が付着した部分、力点が存在し「第一種のテコ」となる支点と支点・力点・作用点の順に並んだ「第三種のテコ」がある。

因みに「第二種のテコ」は骨格内には存在しない

 

●運動エネルギーの外部伝達に対する認識

バイオメカニクス的に観て、身体の運動によって外部に対して作用させる力よりも
内部に対して作用させる力のほうが大きい。
内部に対して作用させている力を積極的に外部出力に同調させるようメンテナンスを行うことが効果的。

 

●矯正テクニックにおいて「理術整体」の矯正術は

インド・中国・日本の古代から継承されている身体操法がベースです。

①「自己と他者との身体感覚の調整」日本の合気道的な皮膚感覚とシンクロ意識を共有する。

●剛体・柔体・流体の操法

②「見立てとして」中国医学的なツボと陰の経絡・陽の経絡・虚の経絡・実の経絡、

気・血・水・軟・硬・の視覚と触覚を使った観察的分析。

③「理論として」人体を幾何学的な容器に見立てて、固体・流体・気体としての現状の

分析・将来どうあるべきか・自分がどう影響を与えるか。

④「矯正法の実践」インドのマルマ1・筋肉2・靱帯3・脈官4骨・5関節

 

インドの伝統医療の中国のツボに対応するインド式経穴ポイント「マルマ」にアプローチをかけるマルマは骨・筋肉・皮膚・関節等各部位の関節周辺にあるものを中心に扱う。

物理的な原則にもとづいた身体の自己治癒力の引き出し方と身体造りを行う事で14本のエネルギーラインをツボで説明している中国の身体療法理とは異なる。東洋身体理論を熟知していなくても身体の痛みや不快感を取り除くことが出来る。

 

コメントを残す