ロコモティブ‐シンドローム
【locomotive syndrome】
骨・関節・筋肉など体を支えたり動かしたりする運動器の機能が低下し、要介護や寝たきりになるリスクが高まっている状態を指します。
国の介護予防・健康対策などの方針を受けて日本整形外科学会が平成19年(2007)に提唱。自己診断法のロコチェックや、予防運動のロコモーショントレーニング(ロコトレ)の実践を呼びかけています。
運動器症候群。ロコモ。
◆足腰が弱くなり立ったり歩いたりする移動が大変になってきた状態もロコモです。
◆運動器のことを英語でlocomotive organということからの名。
ロコモティブシンドロームかどうか判断する為の基本的な7つのチェック項目
{ロコモチェック}
①家の中でつまづいたり滑ったりする
②階段を上がるのに手すりが必要になる
③15分くらい続けて歩けない
④横断歩道で青信号で渡りきれない
⑤片足立ちで靴下が履けない
⑥2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難
⑦家のやや重い仕事が困難
この7つのチェックはテストではありません。
日常生活の中で自分が当てはまるかどうかが重要です。
①はつまずきに関わる下腿部の筋力や神経障害の有無
②は太ももの前の筋力や膝関節疾患の有無
③は筋力や筋持久力、心肺機能や脊柱管狭窄症の有無
④は歩行の速さ(体重移動の速さ)
⑤はバランス感覚
⑥と⑦では身体全体の筋力、
というように、筋力的な問題はないか、運動器の影響からでている神経障害がないか、
バランス感覚は鈍っていないかなどの測定をしています。
1つでも当てはまったら骨や筋肉・関節などの運動器が衰えているサインです。
「高齢になってから心配になること」だと思ってしまいますが、初期症状は40代から始まる人が多いと言われます。骨・関節・筋肉の機能は40代に大きな曲がり角を迎えます。
たとえば女性の場合、女性ホルモンの分泌が減り、骨が弱り始めたり、体を支える筋力が衰えたり、ひざの関節がすり減ったりしています。
●予防
ロコモティブシンドロームの予防・改善に重要なのが、下肢の筋力とバランス能力です。歩く習慣をつけることで、筋力低下や移動能力の低下を防ぐことができますし、歩いたりする以外でも、様々なスポーツを行うことは効果的とされています。
ナチュラルパワーメソッドによって、立てなかった人が立てるようになる。歩けなかった人が歩けるようになる。など、ひとつひとつ、機能が回復していきます。
どうぞ、ご相談ください。